たまたま自宅トイレのタンク内を覗いてみて、タンク内に水漏れがしていることに気付きました。
ほとんど音がしなかったので全く気付きませんでしたが、かなり前から水を無駄にしていた可能性があります。
水漏れしている箇所は「ボールタップ」と呼ばれる、浮玉の上下で水を出したり止めたりする装置のバルブのあたりです。バルブ交換でも良かったかもしれませんが、20年以上経過しているものなのでボールタップごと交換することにしました。
ボールタップの準備
自宅のトイレタンクはTOTOのS721Bという型番で、タンク右上に表示されていました。
調べてみるとS721Bには「THYS4A」というボールタップが適合するようなので、早速アマゾンで注文しました。
ちなみに近くのホームセンターでも売っていましたが、アマゾンの方が千円くらい安かったです。
こちらがTOTOの横形ロータンク用ボールタップ「THYS4A」です。
パッケージに含まれている部品です。
このパッケージ「THYS4A」は、S721/S721B/S731/S731B/S517BR/S670S/S670Bといった複数のタンクに対応しているので、使わない部品も含まれています。
まずは説明書に従って必要な部品に組み換えします。S721Bの場合は、補助水用ホースと浮玉を本体に取り付けるだけです。
古いボールタップの取り外し
それではまず古いボールタップを取り外します。ボールタップの脱着に必要な工具はマイナスドライバーとモンキーレンチだけです。
作業前にマイナスドライバーで止水栓を回して給水を止め、タンクのレバーでタンク内の水を抜いておきます。
手洗い付きの場合は、ふたの裏側にある手洗い金具と連結管を接続しているナットを緩めて外します。
ふたは重いので落として割らないよう慎重に扱い、邪魔にならないところに避けておきましょう。
止水栓からの連結管をタンクに接続している部分の袋ナットを、モンキーレンチで緩めて外します。
袋ナットを外すときに水が漏れる場合がありますので、下にバケツか雑巾を置いておくと良いでしょう。
タンク内のボールタップから突き出ている管が、つば付きナットでタンクに固定されているので、これもモンキーレンチで緩めて外します。
これでボールタップがタンクから取り外すことができます。なお、補助水用ホースがタンク内に立っているオーバーフロー管に繋がっている場合は、ホースをオーバーフロー管から抜きます。
古いボールタップ(右)と新しいボールタップ(左)を並べてみました。本体の材質が樹脂になり、浮玉がスリムになっています。
新しいボールタップの取り付け
新しいボールタップをタンクに取り付けます。このとき、浮玉が真っ直ぐ下に動くように位置を決めてつば付きナットを締め付けます。
新しいボールタップにも袋ナットが付いていますが、既存の連結管から袋ナットが取り外せない場合は、内側にあるパッキンとフィルターのみ新しいものと交換しましょう。
袋ナットを接続し、モンキーレンチで締め付けます。
補助水ホースがある場合はオーバーフロー管と接続した上で、止水栓を開きタンクに水を入れます。手洗い付きの場合は連結管から水が出るので、こぼれないようにタンク内に向けておきます。
説明書に従って止水栓の調整と止水位の調整を行います。
手洗い付きの場合は連結管と手洗い金具を接続し、タンクのふたを乗せたら完了です。
おつかれさまでした。
まとめ
以上、TOTOトイレタンクのボールタップを実際に交換した手順でした。
作業自体はシンプルなので、正味20分くらいで完了できると思います。
但し、当初水漏れかと思っていた箇所は新品でも盛大に水が漏れる構造で、しかも完全に水漏れが止まるまで結構時間が掛かります。
なので止水位の調整を厳密にしようとすると思ったより時間が必要なので、適当なところで切り上げ、しばらく時間を置いてから最終確認すればいいと思います。