ここ数日だと思いますが、自宅のWindowsデスクトップ機のOneDriveが、更新中のままいつまで経っても終わらない状態が続いていました。
OneDriveの中をエクスプローラで見ると、作成した覚えのない「個人用 Valut」というフォルダができていました。
そう言えば最近、こんな文字列が入ったメッセージが出ていた気がしないでもありませんが、無視していたように思います。
個人用Vaultって何?
「個人用 Vault」を調べてみると、マイクロソフトのOneDriveの新しい機能「パーソナル Vault 」用のフォルダのようで、
パーソナル Vault は OneDrive 内にある保護された場所で、利便性を損なわずにどこからでもアクセスでき、最も重要な書類や機密性の高いファイル、写真などを保管できます。(マイクロソフトのサイトより)
ということらしいです。要はアクセスする都度2段階認証を求めるなど、保護レベルを上げた領域といことでしょう。
現在、日本語WindowsでOneDrive上にデフォルトで作成されるフォルダは「個人用 Valut」という名称ですが、出てくるメッセージやマイクロソフトのサイトだと「パーソナル Vault」あるいは「Personal Vault」と表記されています。なんかまだ整理されていないような…
ちなみに「Vault」って日本人にはあまり聞き慣れない単語ですが、銀行の地下金庫室とか貴重品保管室といった意味があるようで、システム屋の世界でもデータ保管の場所やツールの名前として使っているようで、日本語だと「ヴォルト」「ボルト」あるいは「ボールト」とか表記しているみたいです。マイクロソフトはカタカナではなく英語表記のままですが、「個人用 Vault」ってなんか中途半端な呼び方に感じますね。
ところで、これを使うようにするには改めて設定が必要なようですが、筆者はまだ設定した覚えがないのにOneDrive上に「個人用 Vault」フォルダだけはできていました。OneDriveの更新が終わらないのは、こいつが悪さをしている可能性があるので、「個人用 Vault」を使えるように設定してみました。
ここで注意しなければならないのは、「個人用 Vault」はWindows10のバージョン1903以降でないと使えないということです。筆者は知らなかったので、設定の最後の方でダメ出しをされてしまったのですが、もっと早く教えて欲しいものです。(-_-)
個人用 Valutの設定
「個人用 Vault」を使えるようにするには、エクスプローラでOneDriveの「個人用 Valut」フォルダにアクセスします。パーソナル Valutはデバイス毎に設定する必要がありますので、そのデバイスで未設定の場合は、設定を促す画面が表示されるので、それに従って設定すればOKです。
(1)「開始する」をクリックして「個人用 Vault」の設定を開始します。
(2)「次へ」をクリックします。
(3)「許可」をクリックします。
(4)セットアップ中
(5)2段階認証の本人確認です。SMSかメールを選びます。
(6)SNSを選んだ場合、電話番号の下4桁を入力します。
(7)SNSで送られてきたコードを入力します。
(8)ここでWindows10のバージョンが合わず、エラーになりました。筆者はここで1903にバージョンアップした後、もう一度最初からやり直しました。(~_~メ
(9)設定完了です。
以上
まとめ
「個人用 Vault」フォルダを使えるようにした結果、OneDriveの更新は無事終わりました。 ただ、Surface GoではOneDriveの更新が終わらないという現象は発生していなかったので、本当に「個人用 Vault」が原因だったのかどうかは分かりません。何かとの組合せで不具合が発生していたのだと思いますが、同様な現象にお悩みの方の参考になれば幸いです。